11月に、今治から彼女としまなみ海道をサイクリングします。ロードバイク未経験だと、完走厳しいでしょうか?
はじめて挑む、しまなみ海道サイクリング。
「自分は体力があるから大丈夫」と、油断してませんか?
わたしは、2014年からランニングしてるので「76キロなんて余裕だろう」と思ってました。
しかし……それは、誤りだと実感しました。
しまなみ海道かサイクリングは「痛み、時間」との戦いでした。
そこでこの記事は、しまなみ海道を日帰りするための「13のコツ」をお伝えします。
この記事を読めば、初心者でも彼女と楽しく完走できます。
結果、彼女と、おいしいビールが飲めます。
この記事を書いている人
- SEO検定1級合格
- A8プラチナ会員
- 東証スタンダードの社員
- 2014年からランニング継続中
【まずは結果】9時間で今治~尾道まで完走しました
結論、わたしたち夫婦は、合計9時間でしまなみ海道を完走しました。
走行距離は、約76キロです。寄り道したので80キロは走りました。
しまなみ海道を自転車で走った時期は10月12日。気温は20度。長袖でペタルを漕ぐと汗がでるくらいの気候です。
そのため、ジップ式のパーカーをまた歩くと便利です。
参加者:奥さんと私(夫婦二人)
- わたし:ロードバイクをレンタル
- 奥さん:ノーマルのママチャリをレンタル
10月12日(水)AM8時30分に「JR今治駅レンタサイクルターミナル」を出発。
休憩
- 伯方島で20分休憩
- 大三島で60分休憩
- 生口島で20分休憩
10月12日(水)17時30分に完走。尾道レンタサイクルに自転車を返却しました。
日帰り:レンタサイクリング初心者が注意すべきこと【13つ】
しまなみ海道のサイクリングは、甘く見ていると痛い目にあいます。
なぜなら、実際私たち夫婦が、痛い目を見たからです。
わたしは、奥さんと9時間ほどで完走できましたが、正直ツラかったです。
準備をしていかないと「しまなみ海道の絶景」を楽しむこと、できないです。
完走した後のビールも、疲労骨折のような痛みが続き、おいしく飲めませんでした。
そんなことにならないよう、注意すべき13のこと、ご一読ください。
- グローブを装着すること
- おしり対策すべし
- 立ち漕ぎしない
- 橋では無理をしない
- 風によるリタイア判断
- 日差し対策
- 観光はしない
- 当日、受付を早めに済ます(JR今治駅レンタサイクルターミナル)
- 電動自転車は、乗り捨てできない
- 温泉付きの宿をとる
- 朝食は多めに食べる
- カッパを用意する
- サイクリング用タイツを履く
それぞれ解説します。
グローブを装着すること
1つめは、ハンドルグローブを装着すること。
なぜなら、母指球(ぼしきゅう)守ることができるから。
母指球とは、親指の付け根のもり上がっているところです(画像)。
7時間以上ハンドルを握りっぱなしだと、母指球がスレまくります。
特に坂道は、無意識にハンドルを強く握っているので赤く腫れます。
わたしの奥さんは、手の皮がむけてしまいました。
母指球を守るためには、グローブを装備することがオススメです。
軍手、手袋でもよいですが、サイクリンググローブがおすすめ。
なぜなら、滑らないからです。
手袋の場合、ハンドル用の滑り止めがついていないので、汗で滑って、転倒する可能性があります。
しかし、サイクリンググローブなら滑りません。しかも、寒さ、暑さ、雨にも強いです。
しまなみ海道の絶景を楽しむ余裕が持てます。
おしり対策すべし
2つめは、おしり対策です。
おしり対策とは、サドルから「お尻をガードする」ことです。
ロードバイク、ママチャリのサドルはカッチカチ。おしりガードをしなかった私たち夫婦は、20キロ走行過ぎから、おしりに激痛が走りました。
7時間20分座り続けてたら、そりゃ痛くなります。
ヒリヒリ程度の痛みなら問題ないのですが、80km自転車を漕ぐと、お尻に激痛が走ります。
疲労骨折のような痛みで、リタイアを考えたほど。
サイクリング中、痛くて泣きそうになります。2日間、お尻の痛みと戦いました。
痔の人は、特に注意してください。悪化したら病院行きです。
楽しいはずの旅行が「思い出したくない想い出」に変わってしまいます。
対策は「正しい座り方」を勉強すること。
おしりが痛くなる要因は、主に3つです。
- サドルが座骨(ざこつ)にあたる痛み
- 座骨神経圧迫による痛み、しびれ
- 皮膚がスレる
上記動画を見ておくだけでも対策できます。
おしり対策に有効なこと
- パット付きのパンツを履く
- 快適なサドルポジション(高さ・角度・位置)を見つける
- 体重を3点に分散させる
個人的におすすめなのが、パット付きのパンツを準備しておくこと。
なぜなら、初心者には、走行中のサドルポジション調整が難しいからです。
上記商品は、パット付きのパンツ(ビブショーツ)なので、下着感覚でおしり対策ができます。
着るだけなので、初心者でも簡単に装備できるメリットがあります。
上記商品は、パンツではなく、おしりカバーをサドル側にとりつける商品です。
服装に関係ございません。どんなサドルにも取り付けられるメリットがあります。
立ち漕ぎしない
3つめは、立ち漕ぎしないこと。
なぜなら、膝(ひざ)の負担が大きくなるから。
例えば、自転車で坂を上る時、立ち漕ぎをする習慣ありませんか?
立ち漕ぎは、実は、全体重を片方に乗せているため、膝に大きな負担をかけてます。
わたしは、2014年から、毎月100キロランニングしているので、足の強さには自信がありました。
が、膝は別物。立ち漕ぎを多用したことで、10キロ地点で、ひざに激痛が走りました…。
5時間以上、膝の痛みに耐えながら走りました。
冷や汗が出るほど、膝が痛かったです。
「もう、二度と自転車に乗りたくない」と思うほど…あれはホントに辛かったです。
膝を痛める要因は、おおきく以下4つです。
自転車で膝を痛めてしまう原因
- 自転車の不慣れによる痛み
- 乗りすぎによる疲労
- サドルのポジショニング
- ペダルの踏み方
わたしの場合、すべて当てはまってました。
事前に対策できれば、激痛と戦わなくて済みました…
対策
膝(ひざ)の負担を減らす対策は3つ。
- 事前にストレッチする
- 正しい漕ぎ方を知る(動画)
- サドルの高さを調整する
サイクリング専用「膝サポータ」をつけると、さらに効果的です。
膝の痛みは、悪化すると冷や汗をかきます。しかし、妻がママチャリで頑張っているのに、リタイアなんてできませんでした。
無理は禁物です!
もし、骨折でもしていたら、病院送りで、楽しい旅が台無しになるところでした。
膝が痛くなったら、リタイアすることをおすすめします。しまなみ海道は、レンタサイクルの乗捨てシステムも充実しており、ルート上に十数カ所のターミナルがあります。
橋では無理をしない
4つめは、橋では無理をしないこと。
なぜなら、想像以上にアップダウンが激しいからです。
しまなみ海道は「6つの大橋」があります。
- 来島海峡大橋(くるしまかいきょう おおはし)4015m
- 伯方・大島大橋(はかた・おおしまおおはし)840m
- 大三島橋(おおみしまばし)320m
- 多々羅大橋(たたらおおはし)1480m
- 生口橋(いくちばし)790m
- 因島大橋(いんのしまおおはし)1339m
橋をわたるたび、勾配3%~5%の坂を上り、下ります。
登りは膝を痛める可能性あるし、下りは転倒する可能性があるので、注意が必要です。
一歩間違えたら、大けがします。
橋の対策は「上り坂は歩くこと」おすすめします。
なぜなら、膝の負担を軽くできて、体力も減らないからです。
わたしは、来島海峡大橋(くるしまかいきょう おおはし)の坂で立ち漕ぎしたため、膝を痛めました。
膝を痛めると、身体に毒が回ったように体力が減っていきます。
風によるリタイア判断
5つ目は、風によるリタイア判断です。
しまなみ海道は、海沿いを走るため、風が強いです。
特に、橋の上が風が強かったです…
- 来島海峡大橋(くるしまかいきょう おおはし)4015m
- 伯方・大島大橋(はかた・おおしまおおはし)840m
- 大三島橋(おおみしまばし)320m
- 多々羅大橋(たたらおおはし)1480m
- 生口橋(いくちばし)790m
- 因島大橋(いんのしまおおはし)1339m
10月12日(水)は、20度前後で晴れていたので、寒さはなかったです。しかし、11月になるとかなり寒そうです。
また、橋の通行は、向かい風だと地獄です。
ペダルを漕いでも、前に進まず、体力だけ奪われます。
風の対策は「風速を確認してリタイア判断する」こと。
風速6m以上の場合、中止、リタイアを検討しましょう。
なぜなら、横風で転倒する可能性があり、危険だからです。
万が一、橋から落ちたら大変です…
風速6mを超える強風の場合は、自転車に乗るべきではありません。これは「砂ぼこりが立ち、紙切れが舞い上がる、または、小枝が動く」という風力です。
引用:サイクルノート
もし、彼女にケガをしてしまったら、一生後悔します。
自分がケガをしても、入院費で10,000円以上。嫌な想い出として、一生刻まれます。
キャンセルすることが英断になるでしょう。
日差し対策
6つめは、日差し対策。
しまなみ海道は、海沿いと山を走るので、想像以上に日差しが強かったです。
10月なのに、日焼けしました。7時間以上、紫外線を浴びるので当然です。
紫外線は、目から吸収して、日焼けを促進します。
女性の日焼けは、脱毛に関わります。彼女に事前に教えてください。
彼女からの好感度があがります。
日焼け対策
サイクリングの日焼け対策は、以下3つおすすめです。
- 日焼け止めを塗る
- UVカットのサングラスを用意する
- 長袖を用意する
日焼け止めは、最高品質の「SPF50+ PA++++」がおすすめ。
サンカットの日焼け止めは、安くて効果も高いのでおすすめです・
サングラスはUVカットのサングラスを選ぶことがポイントです。
しまなみ海道は、海だけでなく山も多いです。雨が降ると肌寒くなります。
なので、防風、防寒対策に強いパーカーを持参することおすすめです。
観光はしない
7つ目は、観光はしないこと。
なぜなら、時間内に、レンタサイクルに返却できなくなるからです。
以下表は、レンタサイクルステーションの営業時間一覧です。
今治ルートは、19時までに尾道店に返却する必要があります。
島名 | レンタサイクルステーション | 営業時間 |
---|---|---|
尾道 | 尾道港(駅前港湾駐車場) | 7:00~19:00 |
向島 | 尾道市民センターむかいしま | 8:30~19:00 |
因島 | 土生港(尾道市中央駐車場) | 8:30~19:00 |
生口島 | 瀬戸田観光案内所 | 9:00~17:00 |
生口島 | 尾道市瀬戸田サンセットビーチ | 9:00~17:00 |
大三島 | 上浦レンタサイクルターミナル (道の駅:多々羅しまなみ公園) おすすめ | 9:00~17:00 |
大三島 | 大三島レンタサイクルターミナル (道の駅:しまなみの駅「御島」) | 9:00~17:00 |
伯方島 | 伯方島レンタサイクルターミナル (道の駅:伯方・S・Cパーク) | 9:00~17:00 |
大島 | 宮窪レンタサイクルターミナル (宮窪観光案内所) | 9:00~17:00 |
大島 | 吉海レンタサイクルターミナル (道の駅:よしうみいきいき館) | 9:00~17:00 |
今治 | 中央レンタサイクルターミナル (サンライズ糸山) | 8:00~20:00 (4月~9月) 8:00~17:00 (10月~3月) |
今治 | みなと交流センターレンタサイクルターミナル | 9:00~17:00 |
今治 | JR今治駅レンタサイクルターミナル | 8:30~20:00 |
観光をしていると、あっという間に時間が過ぎます。
歩き回るので、体力も奪われるでしょう。そんな状態で、サイクリングを再開したら、スピードがでません。
自分の首を絞めます。
わたしも、生口島にある「未来心の丘」で観光する予定でした。
未来心の丘は、大理石だけで造られた白一色の世界。
しかし、観光するにはルートを外れる必要があり、時間も足りず、しぶしぶ断念。
観光は、サイクリング2回目以降がおすすめ。
2回目なら、時間にも、メンタルにも余裕が生まれてます。
当日、受付を早めに済ます(JR今治駅レンタサイクルターミナル)
8つめは、当日、受付を早めに済ますこと。
なぜなら、受付がスムーズに進まないからです。
平日の8時に営業所に行きました。しかし3人も並んでました。
たまたまかもですが「JR今治駅レンタサイクルターミナル」の受付は、女性1人だけでした。3名の受付でも、30分かかりました。
「自転車の取り扱い説明」もあり、10分くらい要します。
8時10分に出発したいなら、7時50分に、受付に並びましょう。
電動自転車は、乗り捨てできない
9つ目は、電動自転車は乗り捨てできないことを知ること。
今治→尾道ルート(尾道→今治も同様)においては乗り捨て不可なので、ロードバイクかママチャリどちらかの選択となります。
電動自転車だからと、余裕の気持ちでいると、予定が狂います。
わたしの妻が、ママチャリでしまなみ海道を走った理由は、電動自転車がレンタルできなかったから。
そこで、少しでも、ママチャリがラクになるよう「佐川急便の手ぶらサイクリングサービス」を利用しました。
手ぶらサービスを使えば、2,000円ほどで、次の宿に荷物を送れます。※サイズにより、金額が違います
リュックやバックをかごに入れて走ると、重くて体力が奪われます。
このサービスを使えば、サイクリングに集中できるのでおすすめ。
温泉付きの宿をとる
10つ目は、温泉付きの宿をとること。
なぜなら、翌朝、身体が痛くて動けなくなるからです。
しまなみ海道を完走すると、普段使わない筋肉を使うので、高い確率で重度の筋肉痛になります。
その日のケアで、翌日の痛みが変わります。
もし、筋肉痛がひどくて観光できなくなったら、最悪ですよね。
そうならないためにも、足を伸ばしてゆっくりお湯に浸かれる宿に泊まることおすすめです。
わたしは、尾道唯一の温泉宿「天然温泉 尾道みなと館」に宿泊しました。
天然温泉+ドリンク飲み放題。館内もきれいし、接客も丁寧。
彼女と泊まるには最適の宿です。
朝食は多めに食べる
11つ目は、朝食は多めに食べること。
なぜなら、お昼まで体力がもたないからです。
16時間断食の流行で、朝食を抜く人が増えてますが、サイクリング当日はNG行為です。
当日、何も食べずにスタートしたら、1つめの橋、来島海峡大橋で、エネルギーが切れました。
自動販売機のジュースでしのぎましたが、疲れが取れず、軌道修正ができませんでした。
朝ご飯は多めに食べたほうが、一気に進めます。
結果、時間の節約につながります。
カッパを用意する
12つ目は、カッパを用意しておくこと。
しまなみ海道は、山が多いため、天候が変わりやすいです。
雨が降ると、気温も下がります。風邪でも引いたら、旅行が台無しです。
彼女と一緒に走るなら、2つカッパを用意すべきです。
雨具は、リュックが覆えるタイプのカッパがおすすめ。
しかし、個人的には、雨が降ってきたらリタイアがおすすめです。
なぜなら、坂道が多いので滑りやすく危険だからです。
いつでもリタイアできるよう、レンタサイクルステーションの位置や営業時間は把握しておきましょう。
サイクリング用タイツを履く
最後は、サイクリング用のタイツを履くことです。
なぜなら、履くだけでサイクリングが快適になるからです。
そもそもですが、サイクリングで、肌の露出はNGです。
なぜなら、自転車から転倒すると、大けがに繋がるからです。
彼女がスカートで走ろうとしてたら、ズボンかタイツをすすめてください。
タイツを履く効果
- 温度調整
- ケガの防止
- 膝の負担を緩和
しまなみ海道の道はアスファルト。大根おろし器と同じくらい凶器です。
坂のアップダウンも多いです。
坂では、想像以上にスピードが出るので、油断していると大けがします。
サイクリング用タイツは、筋肉の負担を軽減したり、紫外線を防ぐ効果もあるので、女性には特におすすめです。
持ち物:しまなみ海道を完走する13のコツ【まとめ】
まとめです。
13つを事前に把握しておくことで「予期せぬ不幸」を防げます。
結果「心・時間」に余裕が生まれ、東京では見ることができない絶景を、彼女と見ることができます。
二度と訪れない時間が、苦痛で台無しになってしまったら…「有給、旅費」が無駄になってしまいます。
彼女の心も離れてしまうかもしれません。
だからこそ、しまなみ海道を楽しくするため「13のコツ」を試してもらいたいです。
心に余裕が生まれて「器の大きい人」の印象を与えるでしょう。